アタックした先にオフェンスがひとりいる状況を「ブレイク1(ワン)」、ふたりいる状況を「ブレイク2(ツー)」と言います。
ボールマンは1対1でやっつけることを最優先。アタックしながら2線のカバーが来るかどうかを見ます。カバーが間に合わなければ振り切ってシュートまで持ち込みます。簡単な状況ではないことがほとんどなので、ドリブルスキルやシュートフィニッシュスキルが必須です。このあとの展開を有利に進めるためにも、アタックコースはエルボーより内側を通るイメージで力強く。

カバーが来たらコーナーの選手(②)へパスをします。
早いカバーだったら(目安はエルボー付近)②はゴール下へダイブしてシュート。また②がディフェンスの視野から外れていて1歩で裏をとれる場合もダイブをすると効果的です。判断基準は②のディフェンスです。お互いにディフェンスの動きを合図に動くことでスムーズな連動が生まれます。


次に、深い位置でカバーに来た場合は、コーナーの選手へキックアウトをします。スリーが打てる選手の場合は迷わずコーナースリーを打ちます。このときのパスが体の前にドンピシャで来るとシュート成功率が上がります。「決めてね!」っていうメッセージと思いやりのあるパスを出してほしいです。
ディフェンスがシュートチェックに来た(クローズアウト)場合は、シュートフェイクからアタックをします。その際、パスを出した選手がローポストでクリアアウトをしてアタックのコースをつくってあげることが大切。クリアアウトをすることでディフェンスがカバーに行けなくなります。練習ではまだまだパスを出して終わりになる人が多いです。すぐに味方のサポートをしたい。
エルボーを通ったアタックができなかったら、スリーポイント付近へ広がってハンドオフでもう一度陣形をつくりなおします。基本的には逆サイドにツーギャップをつくるのがスムーズです。

ブレイク1だけでもこれだけのパターンがありますが、どれも判断基準は「ディフェンスの動き」です。あと2週間は、ひたすら判断のすり合わせをします。