森コーチDiary💭

バスケの日記

考えること

ベンチで考えることは何か。

【試合前(大事な試合の日のみ)】
・朝集合したタイミングでその日の試合開始時間の確認、アップ、入場などの流れ確認、今日の試合でやるべきことの大枠を伝える

このタイミングで、「これから試合をやるぞ」というスイッチが入る&全員の意識がひとつの方向へ向きます。また漠然とした不安があった場合にはやることを頭に入れることで落ち着くきっかけにもなります。
集合時間にいない人がいれば、他の選手との意識の差ができるし一体感も欠けてしまいます。

【ゲーム前】
・約束事の確認と、この試合のおさえるポイントの詳細を伝える
・選手が緊張していたら笑顔になるような冗談を言ったり、緩んでいたら気を引き締める言葉をかける
・とにかく選手の心がエネルギーいっぱいになるようにする

【ゲーム中】
・マークマンが適切かどうか
・正しいポジショニングになっているか
いまだにディフェンスのポジションを注意されている人がいる。この基本から見直さなきゃいけないと次のことに取りかかれないのではやく自分でできるようになってほしい…

・うまくいっていることは継続
・うまくいっていないことを見つけ解消する
ディフェンスが連動していない→カバーローテーションのタイミングを合わせる、シュートチェックまで動き続ける、3回4回と粘って時間をかけさせる。
リバウンドが取れていない→ディフェンスならボックスアウト徹底、オフェンスなら飛び込み。
速攻をやられている→枚数で負けないように戻りを早く、タグアップ徹底。セーフティの数を増やす。
特定の選手、パターンで点を取られている→止め方を確認。方法は2線が寄る、ダブルチーム、フェイスガード、ポスト締め、ショウなどざまざま。
速攻が出せるのに出せていない→取れると判断した瞬間に走り出すランナーを決める、一度ぶん投げでいいので無理やり出す。
プレスにはまっている→運び方の確認、ガシャガシャしているときこそゆっくり。
単調なオフェンスになっている→人の配置を変える、ボール保持の時間配分を変える、攻めるパターンを変える。
ハーフオフェンスとしていくつかセットがあります。この解説はまた後日します。
まだある気がするけどざっとこんな感じだと思います。

ここからは気持ちの面。
Q開始直後はやはり中心選手の得点から入りたいです。4番のアタック、6番のゴール下が決まるとチームも落ち着くし何より本人が落ち着きます。一発目で入らなくても、まずそこから攻めるというのがいいスタートです。2Qは5番のアタックもしくはスリーです。本当はスリーがいいけど役割的に難しい部分もあります。
自分の得意なパターンで点が取れると調子が上がってきます。得点後は心も体も軽くなって疲労感までなくなるので、はやく全選手の調子を上げたいです。ドライブが得意な選手にはアタックができる状況をつくる、シューターはスリーを打てるように、インサイドは合わせのダイブとリバウンド、得意なシュートスポット、シュートフィニッシュのある人はそれができるように、エースキラーはグッドディフェンスの披露といった感じです。

全部が全部できればいいんですが、相手もそれをおさえてくるし、相性もあるのでやりきれないこともあります。

そしてベンチでの様子が結構大事。1Qがやっているときの2Qメンバーの集中度、2Qがやっているときの1Qメンバーの集中度、もっと言えばベストで出るであろうメンバーの顔。3,4Qのベンチメンバーの表情。
見れば「あぁ気持ち入ってるな、ちょっと緊張してるか?」とか「手いじって全然集中してないなこの試合はぱっとしないプレーで終わっちゃうかな」「交代しても大丈夫そうだな」とかわかるものです。コーチがどんな選手ならコートに送り出したいと思うかはわかると思います。たまにベンチで泣いている人もいるけど、それでは試合に出られなくて当然です。やる気に満ち溢れていて戦う気持ちの強い人から試合に出るチャンスが回ってきます。

最近は半分以上が気持ちの面のことを考えている気がします。あと2回の練習でスキルが大きく変わることはありません。自分で調子を上げていくこと、気持ちを出し続けることをどこまで徹底できるかです。

p.s.
昨日のB戦を思い返してみて、「ドライブ→キックアウト→外のシュート」で攻めれたことが何回かありました。初めて見たパターン!練習も少しやったけどわかってるかなぁ?ってくらいの動きだったはず。先輩の動きを見て真似てたりイメージできてる部分があるのかなと思います。5,6年生、しっかりお手本になってるみたい。よかったね!